英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは2008年4月30日(欧州時間),携帯電話向けのアプリケーション実行環境,「Flash Lite」と「Java ME」を同一アプリケーションから利用できる技術「Project Capuchin」を開発したと発表した。

 Flash Liteは主に,ビジュアルなユーザー・インタフェースを実装することが容易だが,無線LANやBluetooth,FeliCa,各種センサーなどの携帯電話に搭載されている周辺機器を制御する機能がない。一方,Java MEにはこうした周辺機器との連携のためのAPIが用意されているため,携帯電話の細かい部分まで制御できる。

 そこでProject Capuchinでは,Java MEのアプリケーションからFlash Liteを呼び出して使えるようにした。これにより,Flashでユーザー・インタフェースを作り,細かな制御をJava MEで実行させられるという。

 この技術は,2008年後半に利用可能にする。同年5月6~9日に米国サンフランシスコで開催される「JavaOne」で展示する予定。

発表資料