日立情報システムズは2008年4月25日、08年3月期(07年4月~08年3月)の決算を発表した。連結売上高は1858億5600万円で、前年同期比1.3%増。営業利益は106億2300万円で、同19.0%増だった。原巖 執行役社長は会見で「売上高、利益ともに過去最高額を達成した。特に営業利益が100億円を越えたのに満足している。07年度に掲げていた基盤の強化はほぼ達成できたと思っている。08年度は増収増益体質への転換が可能と見込んでいる」と語った。

 セグメント別に見ると、システム構築部門の成長率が最も高く、売上高は776億6200万円で前年同期比3.9%増だった。企業がシステム構築に慎重になっていることなどから大型案件が減少した影響があったものの、中堅・中小企業の需要が拡大したためプラス成長を達成できたという。一方システム運用部門は、一部の顧客が委託の範囲を縮小したことが痛手となった。サーバーのアウトソーシング受注が底支えし、売上高は939億円7900万円で前年比0.2%増とかろうじて前年を上回った。

 同社は今期の業績を踏まえ、08年度の見通しを増収増益とした。具体的には売上高は1950億円、営業利益は115億円、当期純利益は68億円の見込みだ。