富士通は2008年4月25日、2008年3月期の決算発表を、予定していた4月28日から2週間先の5月12日に延期すると発表した。理由は「特定の連結対象子会社で、決算がまとめられなかったため」(富士通広報)という。

 詳細な理由について富士通は「回答できない」(同)としたが、不正会計の可能性については否定した。「偽造手形事件」との関与が噂される小野敏彦氏が社長を務めていた富士通マイクロエレクトロニクスは「決算発表の延期とは関係ない」(同)という(関連記事)。

 富士通は08年3月期の連結業績見通しを、売上高が5兆3500億円、営業利益が2000億円、純利益が400億円と発表している。