新日鉄ソリューションズ(NSSOL)の2008年3月期連結決算は、2期連続で増収増益を達成した。ユーザー企業の旺盛なIT投資に支えられた。売上高は1653億9900万円、営業利益は148億9600万円だった。前期に比べ、売上高は5.7%増、営業利益が5.4%増である。

 事業分野別で見ると、「業務ソリューション事業」と「ビジネスサービス事業」が前年実績を上回った。業務ソリューションは前期比93億300万円増の1018億7500万円、ビジネスサービスは同18億8400万円増の412億7500万円だった。業績が前期を下回ったのは「基盤ソリューション事業」。前期比22億6600万円減の222億4800万円となった。前期に大手自動車メーカー向け機器販売の大型案件があったことが影響している。

 2009年3月期も増収増益を見込む。売上高は2.8%増の1700億円、営業利益は4.7%増の156億円である。目標達成に向けた施策の一つとして、コンサルタント要員を増員し、受注前のコンサルティング活動を強化する計画だ。さらに、地域子会社7社と営業情報などの共有を図るため、新たに「地域子会社運営会議」を実施する。