動画を再生すると、最初に広告であることを知らせる画面が現れる。最後まで視聴すると報酬が支払われる
動画を再生すると、最初に広告であることを知らせる画面が現れる。最後まで視聴すると報酬が支払われる
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 NTTコミュニケーションズは2008年4月23日、アフィリエイトサービス「“My”アフィリエイト」の一環として、動画を使った広告をブログなどに掲載できる「DRM動画アフィリエイト」を開始した。同社が仲介役となり、広告主が作成した動画広告をブログなどへ配信。サイト訪問者が動画広告を最後まで視聴すると、NTTコムを通じて広告主からサイト管理者へ報酬が支払われる。報酬額は広告主と個別相談で決めるが、視聴1回につき30円以上に設定可能。動画のファイル形式はWMV(Windows Media Video)。

 掲載した動画広告が第三者によって違法にコピー、改ざんされにくくする配慮も行う。著作権を保護するDRM(digital rights management)技術を活用し、広告主が意図しない形での流通を防止する。視聴できる期間や上限回数も設定可能。広告主はテレビCMに近い感覚で出稿できる。

 自身のブログやSNSなどに動画広告を貼り付けたいユーザーは、“My”アフィリエイトに登録すれば無料で参加できる。ただし、NTTコムによる審査や機械的な定期チェックの結果、不適切と判断されたものには掲載を見送る。

 これまで動画広告は、ブランドイメージを傷つける悪意を持った改変がなされ本来とは別の目的で視聴される恐れがあることから、広告主が出稿をためらうケースがあった。本サービスのようなDRMの活用は、広告主の安心感を得るための手段の一つと言える。今後、動画広告が普及するための地ならしという点では意義がある。