野村総合研究所は4月24日、2008年3月期の連結決算を発表した。売上高は3422億8900万円(前期比6.1%増)、営業利益が526億6400万円(同20.0%増)、経常利益は555億1700万円(同20.4%増)となった。営業利益は3期連続で20%成長し、営業利益率は15.4%と上場来で最高になった。

 なお1月25日時点の連結業績予想では、売上高3550億円、営業利益550億円と発表したが、実績値と比較するとやや下回る結果となった。この理由は、金融機関のIT投資が年度末にかけて伸び悩んだため。特に証券業界の不振が響いたという。

 品目別の連結売上高では、運用サービスが1408億6500万円、前期比11.3%増と同社で初めて2ケタ増に達した。アウトソーシング案件の新規受注などが貢献した。

 2009年3月期の連結業績予想は、売上高が3600億円、営業利益は530億円。事業拡大に向けて、社内外の経営リソースの再配分や新規顧客の開拓を推進するほか、アジア市場への展開もさらに強化する。