米Time Warner傘下のAOLは米国時間2008年4月23日,デジタル・メディア共有サービス「BlueString」(ベータ版)における他社のオンライン写真共有サービスとの連携について発表した。米News傘下のFox Interactive Media(FIM)が運営する「Photobucket」,米Googleの「Picasa」,米American Greetingsの「Webshots」が提供する機能との統合を進める。

 具体的には,各サービスが公開しているAPIを実装する。Photobucketは4月22日にAPIを公開している(Photobucketのブログ)。同APIを利用して,開発者は自作のアプリケーションに,Photobucketへのログイン,アルバム作成や編集,画像や動画のアップロード,公開している写真の検索,メタデータの参照と変更といった機能を組み込むことができる。商用目的で同APIを用いる場合はビジネス・プランの承認を得る必要があり,AOLのほか,米Adobe Systemsなどが提携を結んでいるという。

 また,Picasaが公開しているAPIでは,Picasaに保存している画像を自身のWebサイトで表示し,パソコンや携帯電話から管理することができる。Webshotsが公開しているAPIでは,コミュニティ内の4億5000万点にのぼる画像をWebサイトやデスクトップ・アプリケーション,携帯電話,デジタルカメラなどで利用できるようになる。

 AOL執行副社長のKevin Conroy氏は「当社の製品を使って,ユーザーはお気に入りのサイトに簡単にアクセスできるようになる。これは当社製品戦略の中核であり,優れたユーザー体験を提供するために重要なことだ」と説明した。

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