ソフトバンクテレコムは4月23日、仮想化技術を導入した災害復旧実験を実施し、その効果を確認できたと発表した。特徴は仮想化技術をサーバーやストレージだけでなく、ネットワークにも適用したこと。

 実験はソフトバンクテレコムの東京、大阪にあるデータセンター間をつないで、2008年2月18日から3月14日まで実施した。ネットワークの仮想化機器を使って、東京に置いた仮想サーバーと仮想ストレージを大阪のそれに自動で引き継いだ。

 ネットワークの仮想化機器はネットワーク・インタフェースを仮想的に生成している。仮想サーバーやストレージと連携して接続先を柔軟に管理できる。ネットワークの仮想化機器は米シーゴシステムズの装置を使った。2センター間は高速ネットワーク技術の「Infiniband」でつないでいる。ソフトバンクテレコムによると「今後、サービス化について検討していきたい」(広報室)という。