アイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HS」
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GV-MVP/HSを裏側から見たところ
GV-MVP/HSを裏側から見たところ
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GV-MVP/HSとグラフィックス、液晶ディスプレイの組み合わせによる映像出力の可否(表:アイ・オー・データ機器への取材に基づき日経パソコン誌が作成)
GV-MVP/HSとグラフィックス、液晶ディスプレイの組み合わせによる映像出力の可否(表:アイ・オー・データ機器への取材に基づき日経パソコン誌が作成)
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 アイ・オー・データ機器は2008年4月23日、PCI Express x1ボード型の地上デジタル放送チューナー「GV-MVP/HS」を、5月中旬をメドに発売することを正式発表した(図1、図2)。価格は2万2050円。同社は、パソコン向け地デジチューナーの単体発売が4月7日に解禁されたことを受け、翌4月8日にGV-MVP/HSを開発中であることを表明していたが、価格や発売日、製品仕様などの詳細は明らかにしていなかった。

 2万2050円という価格はバッファローの外付け型地デジチューナー「DT-H30/U2」と同額である。記事執筆時点で、ビックカメラがGV-MVP/HSの予約販売を始めており、販売価格をDT-H30/U2と同じ1万9800円としている。発売日が最終的に確定するのは、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS社)からB-CASカードの発行を受けた後になるため、5月中旬から前後する可能性もある。

 製品仕様では、動作に必要なCPUスペックが公表されている。Pentium 4(2.6GHz)以上、Pentium D 805(2.66GHz)以上、Pentium Dual Core E2160(1.8GHz)以上、Core 2 Duo E4300(1.8GHz)以上のいずれかで動作する。また、同社製アナログテレビチューナーのうち、テレビ視聴ソフト「mAgicTV5」を添付している製品を使用している場合は、今回のGV-MVP/HSと併用できることが明記されている。これにより、地デジとアナログ放送の同時録画が可能になる。

 なお、グラフィックスがPCI Expressなどのスロットに装着したボードか、あるいはオンボードかによって動作が異なる。同製品は、アナログRGB接続のディスプレイに向け、テレビ映像の解像度を52万画素以下に落として表示する機能を備えるが、この機能を使えるのはオンボードのグラフィックスチップ経由で映像を出力する場合に限られる。スロット装着のグラフィックスボード経由では、HDCPに対応したDVI/HDMI端子からのみテレビ映像を出力でき、アナログRGB端子からテレビ映像を出力することはできない(図3)。

 製品の正式発表に合わせて、ユーザーが現在使用中のパソコンでGV-MVP/HSが動作するか否かを調べるための検証ツール「mAgicTV Digital Checker」の無償配布も始めている。