米IBMは,バックアップ・データの重複を排除するデデュプリケーション技術の米Diligent Technologiesを買収したと発表した。DiligentをIBMのSystems and Technology Group部門のSystem Storage事業に統合し,ストレージ製品の拡充を目指す。買収金額は公表していない。

 Diligentはマサチューセッツ州に本社を置く非公開企業。同社のソフトウエアをサーバーおよびストレージ・インフラと統合することで,データセンターにおけるデータの保護,保管,保持に必要なストレージの容量とコストを大幅に削減できるという。

 現在,データ・デデュプリケーション技術への注目度は高まりつつある。背景には,企業や中規模組織のデータ・センターで,処理データ量の増加にともないストレージ需要が急増し,業務の複雑さと管理可能範囲が限界に達していることがある。

 ちなみにIBMがストレージ関連企業の買収について報じるのはこの数カ月で今回が3件目。同社は2008年1月にイスラエルXIVの買収を発表し,4月初旬に米FilesXを買収する意向を明らかにしている(関連記事:IBM,継続的データ保護ソフトのFilesXを買収へ)。

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