日本OSS推進フォーラム第5回会合
日本OSS推進フォーラム第5回会合
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日本OSS推進フォーラム組織図(2008年4月17日時点)
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 日本OSS推進フォーラムは4月18日,NEC 代表取締役執行役員社長 矢野薫氏が代表幹事に選出されたと発表した。「組込みシステム部会」,「プラットフォーム部会」,「アプリケーション部会」を新設するなど部会の体制を一新。また新たにソニーが幹事に加わった。

 日本OSS推進フォーラムはオープンソース・ソフトウエアの普及拡大を行う産官の団体。NTTデータ,日本IBM,NEC,日立製作所,富士通,日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が幹事となっており,経済産業省,総務省がオブザーバーとして参加。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が事務局を務める。

 4月17日に行われた第5回合同会合で,前代表幹事 日立製作所 特別顧問 桑原洋氏の任期満了にともない,NEC 社長 矢野薫氏を代表幹事に選出した。IDC Japanによれば,2007年国内でのNECのLinuxサーバーの台数シェアは31.6%で,3年連続で1位となっている。

 具体的な活動をすすめるステアリング・コミッティの座長には日立製作所の鈴木友峰氏が就任した。

 また日本OSS推進フォーラムでは「サーバー部会」,「デスクトップ部会」,「人材育成部会」の3部会があったが,今回「組込みシステム部会」を新設した。「我が国の得意分野の一つである組込みシステム分野へと活動を拡大する」(日本OSS推進フォーラム)。組込みシステム部会の部会長には,家電向けLinuxの開発コミュニティCE Linux Forumマーケティング・マネジャでもあるソニーの上田理氏が就任した。

 また「サーバー部会」,「デスクトップ部会」の2部会を「プラットフォーム部会」と「アプリケーション部会」へ再編成した。

 アプリケーション部会には日本発のオープンソース・オブジェクト指向言語であるRubyのタスクフォースが新設された。Ruby on Railsベースのオープンソース・アプリケーションのプロトタイプを開発する。

 2008年秋には中国,韓国と共同で開催しているカンファレンス「北東アジアOSS推進フォーラム」の,中国での開催が予定されている。