オレンジソフトは,情報漏えいに配慮したメール・サーバー・ソフトウエア「BRODIAEA safeAttach Enterprise (BRSA-03N)」を発表した。2008年7月に出荷する。同社がすでに発表しているメール・サーバー・アプライアンス「BRODIAEA safeAttach」の上位モデルに位置づけられ,メールの添付ファイルの暗号化機能に加えて,添付ファイルをWebサーバーからのダウンロードにより配信する機能を搭載する。2008年後半には,メールの送信キャンセル機能も追加する。価格は500ユーザーで220万円より。販売はフォーバル クリエーティブ。

 BRODIAEA safeAttachは電子メールの添付ファイルをサーバー側で暗号化することで,第三者への情報漏洩を防ぐ機能を備えているメール・サーバー・アプライアンス。今回発表したBRODIAEA safeAttach Enterpriseは, BRODIAEA safeAttachの機能に加えて,添付ファイルのダウンロード機能を搭載する。送信メールの添付ファイルをメール本文と分離し,Webサーバーからダウンロードさせることができる。メールの受信者は送信者より通知されるWebサーバーにアクセスし,認証用パスワードを使ってファイルをダウンロードする。ファイルサイズが大きくて送信・受信ができなかった場合でも,電子メールの送信操作で添付ファイルのやりとりが可能になる。

 2008年後半提供予定のV2.0では,送信キャンセル機能を追加する。送信メールを一定期間保留し,誤送信などに気がついた場合に,保留中であれば配信をキャンセルできる(即時配信も可能)。送信者はWebブラウザを通して保留中のメールの確認や保留期間の設定などが行える。