シックス・アパートは4月17日、インターネット・ユーザーを対象とした、ビジネスブログに関する意識・行動調査の結果を発表した。それによると、ビジネスブログに期待する情報の種類としては“製品やサービスに関する情報”が最も多かった。同社は2006年にも同様の調査を行っているが、ユーザーが製品・サービス情報を求める傾向は前回よりも強くなっている。また、よく読むビジネスブログの対象業種をみると、上位3位は製造系の業種が占めた。

 この調査は、全国の20歳以上のインターネット・ユーザー310名を対象に、2008年の2月27~28日に実施したもの。調査結果によると、ビジネスブログに期待する情報は何か、という問いに対する回答は、「製品やサービスの詳細な情報」が最も多く60.3%。次いで「新製品やサービスの発表」が42.6%で2番目に多かった。

 特に1位の「製品やサービスの詳細な情報」は前回と比べて5.5ポイントも上昇。製品/サービスに関する情報収集手段として、企業のWebサイトだけでなくビジネスブログを有効と考えるユーザーが増えていることがわかった。なお、3位は「通常のメディアでは知りえない舞台裏情報」(41.9%)、4位は「現場担当者の声」(34.5%)だった。

 一方、ユーザーがよく読むビジネスブログの業種は、1位が食品・飲料メーカー(27.4%)、2位が電機メーカー(25.8%)、3位が自動車メーカー(19.4%)と、製造業が独占。1位の食品・飲料メーカーは前回より5.1ポイントも上昇した。3位の自動車メーカーも5.5ポイントの上昇が見られた。このほか、「レストラン/フード」(18.4%)、「流通/小売」(17.7%)、「個人事業主」(17.1%)、「IT/WEB関係」(15.2%)などの業種が続いた。

 ユーザーがビジネスブログを読む理由としては、「訪問した企業サイトがたまたまブログでできていた」(23.7%)、「普通に検索したら行き着いた」(19.5%)が上位を占めた。これらはブログという媒体ならではの行動パターンとも言えるが、一方で積極的にビジネスブログから情報を取得しようとしているユーザーも少なくない。例えば、回答者の15.9%が「商品選定のバロメーター(判断基準・選定基準)」を、14.9%が「既存のウェブサイトでは十分な情報が得られない」(14.9%)を挙げている。

 シックス・アパートは米シックス・アパートの日本法人。ブログ・ソフトウエア/サービス事業のほか、Open ID技術の普及促進を手がける。