写真1 Androidのメニュー画面からJBlendを起動しているところ 真ん中の列の左から2番目にある渦巻のようなアイコンがJBlendのもの。
写真1 Androidのメニュー画面からJBlendを起動しているところ 真ん中の列の左から2番目にある渦巻のようなアイコンがJBlendのもの。
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写真2 Javaのアプリケーションを起動しているところ
写真2 Javaのアプリケーションを起動しているところ
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写真3 かな漢字ソフトウエアを使っているところ 文節変換可能で,AndroidのSDKに付属するメモパッドと連携して動作していた。
写真3 かな漢字ソフトウエアを使っているところ 文節変換可能で,AndroidのSDKに付属するメモパッドと連携して動作していた。
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 アプリックスは2008年4月18日,東京都内で行った『日経コミュニケーション』のセミナーで米グーグルの携帯電話プラットフォーム,Android上で動作する「JBlend」を披露した(写真1,2)。JBlendは同社が提供するJavaアプリケーション実行環境である。
 
 「携帯電話メーカーがこれをAndroid端末に実装すれば,携帯電話向けJavaアプリケーションをAndroid端末上でそのまま動かせるようになる」(アプリックス管掌執行役員,研究開発本部副本部長でチーフプラットフォームアーキテクトの門間純一氏)。Androidのアプリケーションは,グーグル独自のJava VM「Dalvik」上に実装する場合と,Linuxのカーネル上に直接実装するケースが考えられるが,JBlendは「カーネルの上に直接実装している」(門間氏)という。このため,パフォーマンスとしては,他のLinuxプラットフォームの携帯電話と同じ程度と思われる。

 Android版のJBlendが現時点で対応するのは,携帯電用Javaのプロファイル,MIDP(Mobile Information Device Profile) 2.0およびMobile 3D Graphics API for J2ME(JSR-184)。複数のJavaアプリケーションを同時に起動し,これらを切り替えて利用する機能も搭載している。

 このほか,セミナーでは,AndroidのSDK(ソフトウエア開発キット)には含まれていない文節変換が可能な,かな漢字変換ソフトウエアも披露していた(写真3)。