「進化論」の提唱者である英国の博物学者Charles Darwin氏にまつわる多数の文献が,英国時間2008年4月17日にインターネット上で公開された。直筆文書など約2万点を9万近い電子画像として閲覧可能。

 英ケンブリッジ大学は,2002年よりDarwin氏関連の文献をデジタル化するプロジェクト「Complete Work of Charles Darwin Online(Darwin Online)」を進めており,今回のオンライン公開はその取り組みの一環。

 1842年に書かれた進化論の初回草稿をはじめ,ビーグル号での航海に関するメモや,夫人の料理レシピなどがオンラインで閲覧できる。

 資料の一覧をDarwin OnlineのWebサイトで確認できるほか,書物のタイトル,年代,人名などから検索することも可能。

 電子画像は,ケンブリッジ大学図書館が主に90年代に作成したモノクロのマイクロフィルムのコピーをスキャンして生成した。オンラインでの公開にあたり,コントラストや明度などを調整して判読性を高めた。なお,カタログの順序を変更したものも多く,同図書館の目録と異なる場合がある。

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