写真 8.9型液晶を搭載した「Eee PC 900」
写真 8.9型液晶を搭載した「Eee PC 900」
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 台湾ASUSTeK Computer社は2008年4月15日,小型で低価格のノート・パソコン「Eee PC 900」を発表した。Linuxを搭載したモデルとWindows XP Home Editionを搭載したモデルの2種類があり,ハードウエアも異なる。

 Eee PCは,2007年10月に出荷開始以来,100万台以上を販売した人気製品。発売から,2次記憶装置の容量を増やしたモデルやプリインストールのOSをLinuxからWindowsに変更したモデル,カラーバリエーション・モデルなどが追加されているが,いずれもわずかな変更のみだった。

  今回は大幅な仕様変更が行われている。特に,従来モデルで不満の多かったディスプレイが7型から8.9型に大きくなり,画面解像度が800×480ドットから1024×600ドットに広がった。

 ディスプレイ以外では,国内で販売される従来モデルと比べると,2次記憶装置が従来の4GバイトのSSDに加え,Linuxモデルは12Gバイト,Windowsモデルは8GバイトのSSDが別途追加されている。また,メイン・メモリーは512Mバイトから1Gバイトに倍増し,Webカメラの画素数は30万画素から130万画素に増えた。外形寸法はほとんど変わらないが,本体重量は920gから990gと重くなっている。

 このほかの主な仕様は,CPUとチップセットに米Intel社製のものを採用し,IEEE802.11b/gの無線LAN機能やSDカード・スロットなどを搭載する。なお,CPUには,2008年4月2日に発表されたAtomは搭載されていない模様。

 ASUSTeKの日本法人によると,Eee PC 900の国内販売は検討中とのこと。それよりも,国内ではまだ販売されていないカラバリ・モデルやLinuxプリインストール・モデルの出荷が優先されそうだ。