英Infosecurity Europeは現地時間2008年4月16日,英ロンドンのオフィス・ワーカーを対象に実施したセキュリティに対する意識調査の結果を発表した。それによると,男性よりも女性の方が見ず知らずの人に自分のパスワードを教える可能性が高いことが明らかになった。

 調査は,ロンドン市内のリバプール・ストリート駅の周辺で実施したもの。対象となった576人のオフィス・ワーカーの21%は,市場調査員を名乗る人物に報償品のチョコレート・バーと引き換えにパスワードを提供した。この割合は,前年調査の64%から大幅に減少している。

 性別でみると,女性回答者の45%がチョコレート・バーと引き換えにパスワードを教えることに合意しているのに対し,男性ではこの割合が10%だった。

 同調査において,調査員がオフィス・ワーカーに誕生日をたずねると61%がリクエストに応じた。氏名と電話番号と引き換えに,報償品として「パリ旅行の抽選に申し込む権利」を提供するとした場合には,男性の60%が氏名と電話番号を教えることに合意しており,女性はこの割合が62%だった。

 オフィス・ワーカーが職場で使っているパスワードの数は「1個」と「2個」がそれぞれ31%,「3個」が16%だった。中には32個のパスワードを使っているとする回答者もいた。43%は,パスワードを「ほとんど変えたことがない」または「一度も変えたことがない」としている。また回答者の半数以上は職場,銀行,Webサイトなどすべてに同じパスワードを使っていることも明らかになった。

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