次世代IPネットワーク推進フォーラム(ホームページ)は,フェムトセルに関する技術基準や関係事業者間の責任分担のあり方の検討を進める。それぞれ技術部会技術基準検討WGの固定・移動シームレスSWGとIP端末部会責任分担モデルWGにおいて検討を進める。両WG合同の第1回会合を2008年4月23日に開催する。

 フェムトセルの解禁に向けては2008年4月17日,総務省が取り扱い方針を公表した(発表資料)。この中で,同年2月6日に公表した取り扱い方針案に対する事業者などの意見に対し,総務省は「サービス提供実施のために関係事業者間で協議・検討の上,具体化などが必要となる事項については,関係事業者が参加する場として次世代IPネットワーク推進フォーラムを活用し,その標準的な取扱いを検討の上で整理することが適当と考えられる」という考えを示した。具体化などが必要となる事項としては,通話品質などの確保方法,障害等発生時の責任分担,緊急通報位置情報通知の確保方法,トラフィック情報の共有、,信内容の秘匿措置などを挙げる。

 次世代IPネットワーク推進フォーラムにおける検討は,総務省の発表を受けて行われるものである。総務省は,その結果を踏まえて電気通信事業法などの運用に関する事項について,2008年秋をメドにフェムトセル基地局の運用に関するガイドラインなどを策定するとしている。