米Googleは米国時間2008年4月16日,有料広告サービス「AdWords」の一部として提供していた広告主向けテスト・ツール「Website Optimizer」を単独製品として正式リリースした。同社Webサイトを通じて無償で利用可能。

 同ツールは,2006年10月よりAdWordsの顧客限定でベータ公開していた機能(関連記事:「魅力的な“ランディング・ページ”を作成」,Googleが広告主向けツール)。広告主は,同ツールを使って複数のランディング・ページを試し,成約率向上を図ることができる。あらかじめ複数用意した「見出し」「宣伝文句」「画像」「グラフ」などをさまざまに組み合わせて,どのデザインがサイト訪問者に対して最も訴求力があるのかを検証することが可能。

 Website Optimizer正式版は,英語や日本語をはじめ,チェコ語,デンマーク語,オランダ語,フィンランド語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,韓国語,ポルトガル語,ロシア語など,27カ国語に対応する。正式リリースに伴い,同社は専用の公式ブログを立ち上げた。同ブログでは,Website Optimizerの最新情報やテスト手法などを紹介していく。

 また同社は,Web解析ソフトウエアの新版「Urchin 6」を正式リリースしたことを,Web解析サービス部門の公式ブログで同日明らかにした。同ソフトウエアは同社が2005年に買収(関連記事:米Google,Web解析ソフト・ベンダーの米Urchinを買収)した米Urchin Softwareの製品で,Urchin 6は2007年10月よりベータ提供(関連記事:Google,Web解析サービス「Google Analytics」の新機能と解析ソフト「Urchin」の新版を発表)を行っていた。

 Urchin 6は現時点で英語のみサポートする。対応OSはWindows,Linux,FreeBSDで,ライセンス料は2995ドル。

[発表資料(プレス・リリース)] [発表資料(公式ブログの投稿記事)]