米STECは米国時間2008年4月15日,大手ハードディスク・ドライブ(HDD)メーカーの米Seagate Technologyなどが同社に対して特許侵害訴訟を起こしたことを受け,積極的に争う姿勢を明らかにした。

 Seagateは2008年4月14日,STECの半導体ドライブ(SSD)製品などが同社の特許4件を侵害しているとして米カリフォルニア州北地区連邦地方裁判所に提訴した。

 今回の発表の中で,STECは同社がSSDを1994年頃から出荷していると説明。Seagateが侵害されたとする特許を取得する10年以上前から,このような技術を持っていたと主張した。また,Seagateによる提訴は,知的財産の保護を狙うよりも,HDD市場におけるSDDの影響力を懸念したものだと指摘。特にSTECが企業ストレージ市場に投入した新しいSSD製品ライン「Zeus-IOPS」の普及を妨げることを目的としたものだとする考えを示した。

 STECは,Seagateが特許侵害を主張する該当特許を綿密に調査し,同社がSTECの技術を不正に使っていた場合には,特許の無効などを訴える意向を明らかにしている。

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