地理情報システム用データの標準化を進める非営利業界団体Open Geospatial Consortium(OGC:旧名称はOpen GIS Consortium)は米国時間2008年4月14日,3次元(3D)地図情報記述仕様「OpenGIS KML 2.2 Encoding Standard(OGC KML)」を承認したと発表した。

 OGC KMLはXMLベースの3Dモデル記述言語。Webブラウザで閲覧可能なオンライン地図サービス向けの3D地理/地形コンテンツを作れる。米Googleが衛星写真/3D画像の地図表示ソフトウエア「Google Earth」および地域検索/地図検索サービス「Google Maps」向けに開発した「Keyhole Markup Language(KML)2.2」をベースに,機能拡張などを施し標準化した。既存のKML 2.2対応ファイル/ツールとの互換性を維持している。

 米メディア(CNET News.com)によると,Googleは以前からKMLの仕様を公開しており,米Microsoftも地図検索サービス「Live Search Maps」で利用している。なお,KMLのオリジナル仕様を開発した企業はデジタル地図サービスを手がける米Keyhole。Googleが2004年に同社を買収している(関連記事:米Google,デジタル・マッピング会社の米Keyholeを買収)。

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