東芝ライテックは,2010年をメドに一般白熱電球の製造を中止し,生産ラインをすべて廃止することを決定した。CO2排出量の削減に貢献するためという。同社の2006年度の一般白熱電球の製造量は約4000万個。製造中止によって,2010年には現在に比べて年間約50万tのCO2が削減できると推計する。今後は,電球形蛍光ランプやLED照明といった省エネルギー製品に置き換える事業を推進する。

 製造中止を予定する一般白熱電球の機種は,E26口金を持つボール電球を含む81機種。ただし,調光などの用途といった,電球形蛍光ランプなどに置き換えできない一般白熱電球については,当面少量の販売を継続する予定。置き換えできない一般白熱電球は,ハロゲン・ランプや反射形ランプなどである。

 東芝ライテックは120年前に白熱電球を実用化し,1940年に蛍光ランプの製造を開始した。1980年には電球形蛍光ランプを実用化し,それ以来,白熱電球からの置き換えを提案してきている。これまでに販売した電球形蛍光ランプは約1億2000万個という。