デジタル放送推進協会(Dpa)は,エリア限定ワンセグの送出運用に関するガイドラインを作成し,2008年4月14日にホームページで公開を始めた(発表資料)。今回のガイドラインは,既存の放送事業者や受信機メーカー,ユーザーなどに対して受信機の不具合や受信妨害などの影響が及ばないようにすることを目的に策定した。ガイドラインでは,地域限定型のワンセグサービスを「ワンセグメント・ローカルサービス」と名づけ,同サービスを実施する場合には,このガイドラインに沿った運用を行うことを強く推奨している。

 ガイドラインでは,電波法の遵守を呼びかけた上で,識別子の運用と遵守事項を定めている。具体的には,例えばネットワーク識別は全国共通の番号を用意した。複数のサービスを同時に行う場合もすべて,この番号を利用することとしている。リモコン識別は,同サービスを実施する地域のケーブルテレビ事業者が自主放送用チャンネルとして利用しているリモコン識別と同一のものを利用することを求めている。さらには,系列識別は実施しないこと(NVRAMを利用する同サービスは運用できない)とした。