米Microsoftのインド事業Microsoft IndiaとインドのICT製品/サービス大手HCL Infosystemsは現地時間2008年4月11日,研究開発や人材育成活動などを通じて両社の提携関係を強化すると発表した。またHCLは安価なWindows OS搭載ノートパソコン「MiLeap Hシリーズ」を発表した。

 両社は研究開発拠点を共同設立し,インド国内の垂直市場向けのシステム統合フレームワーク開発を行う。両社が協力して500人以上のソフトウエア開発者からなるチームを編成し,通信,銀行/金融,保険,電力,防衛,小売りなど各業界向けに,HCLのシステム統合技術とMicrosoftの垂直市場向け製品群を組み合わせたソリューションを開発する。

 またMicrosoft製ソフトの資格認定プログラムでも両社は協力する。HCLがインド国内に設立したHCL Career Development Centre(HCLキャリア開発センター)で5万人の受講者を対象にプログラムを実施する予定。期間は3年間で,カリキュラムにはMOC(Microsoft公式カリキュラム)を使用する。両社は,同プログラムを通じて受講者の雇用の可能性を向上させ,インドIT業界の国際競争力維持に貢献したいとしている。

 HCLは,ノートパソコン「MiLeap」シリーズの開発/販売でもMicrosoftと協力する。今回発表したMiLeap Hシリーズの販売価格は1万7000ルピー(約430米ドル)で,Windows OSを搭載したノートパソコンとしては世界最安と両社は説明する。OSはWindows XP Home Editionで,30GバイトのHDD(ハードディスク装置)を搭載する。

 MicrosoftのCOO(最高執行責任者)Kevin Turner氏は「過去22年にわたるMicrosoftとHCLの協力関係を一層強化することでインドの消費者,企業に最新,最高の技術を提供することができる」と述べている。

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