オープンソースのリッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)開発ソフトウエアなどを手がける米Appceleratorは米国時間2008年4月11日,Webアプリケーション開発プラットフォーム「Appcelerator Platform」の新版をホスティング・サービス「Google App Engine」に対応させたと発表した。これにより,開発したWebアプリケーションをGoogle App Engineへ直接登録できるようになった。

 Appcelerator Platformは,サービス指向アーキテクチャ(SOA)対応のオープンソースRIA開発プラットフォーム。JavaScriptや特別なプラグインを使わないRIAを,少ないコーディング作業で作ることができるという。Google App Engineと連携可能となったことで,開発/登録/管理といった作業が迅速かつ容易に行える。

 現時点ではGoogle App Engineと同じくプログラミング言語Pythonだけに対応しているが,今後Google App Engineのプログラミング言語拡充に合わせて対応言語を増やす予定。

 Google App Engineは,WebアプリケーションをGoogleのITリソース上で動かすクラウド・コンピューティング・サービス。Googleが4月7日にプレビュー版の運用を開始した(関連記事:グーグル、新プラットフォーム「Google App Engine」を公開/グーグルのインフラを開放~米グーグルが新手のクラウド・サービス)。

 米メディア(InfoWorld)によると,Appceleratorは米Red Hatに買収された米JBossの元幹部たちが経営する企業で,JBoss創業者のMarc Fleury氏が顧問に就任している。

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