写真1●米シスコシステムズ イアン・ペネル上級副社長
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写真2●Cisco Application eXtension Platform(AXP)
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 米シスコシステムズは4月10日(米国時間)、同社のルーター「Cisco Integrated Services Router(ISR)」にユーザー企業やパートナー企業が独自にソフトウエアを搭載できるようにAPIを公開すると発表した。Access Business Unit担当のイアン・ペネル上級副社長(写真1)は、「セキュリティや基幹システムとの連携機能などを、一つのルーターにまとめることができる」とアピールする。

 ISRのAPIは「Cisco Application eXtension Platform(AXP)」(写真2)を通して利用することになる。AXPは他社製のソフトやユーザー企業の自社開発ソフトを搭載するための装置であり、ISRに増設するモジュールとなる。AXPのOSにはLinuxを採用している。ユーザー企業やパートナー企業は、シスコが提供するソフトウエア開発キット(SDK)を利用し、自社のソフトウエアをISRに搭載していく。

 米国では出荷を開始。価格は1795ドルからだ。日本では、「5月以降に提供を開始する予定」(シスコ日本法人のエザード・オーバービーク社長)だ。