写真●「Secure Login Box」(左)と,マウス型手のひら静脈認証装置を接続したパソコン
写真●「Secure Login Box」(左)と,マウス型手のひら静脈認証装置を接続したパソコン
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 富士通は2008年4月10日,認証専用アプライアンス「Secure Login Box」の新版を発表した。2008年7月末から出荷する。

 Secure Login Boxは,各種のログイン操作をバイオメトリクス認証やICカード認証にスムーズに移行できるようにする装置。導入によって,ユーザーはユーザー名/パスワードを覚えなくても,指紋や手のひら静脈,FeliCaで認証できるようになる。

 仕組みは次の通り。Secure Login Boxでは指紋や静脈,FeliCaの認証情報とともにアプリケーションごとのユーザー名,パスワードが管理されている。パソコンにインストールしたクライアント・ソフトウエアからSecure Login Boxに認証要求が送られてくると,これを認証した上で,アプリケーションに応じたユーザー名,パスワードを送り返す。クライアント・ソフトはこれを使って自動的にログイン作業を実行する。

 この製品のウリは,アプリケーションに改変を加えなくても,ログインの自動化ができる点。具体的には,Windowsのウインドウ画面のタイトルごとに,ユーザー名/パスワードの入力フィールドの位置などを記憶させておくことで,自動的にログインのためのデータを割り付ける。

 同システムの最初のバージョンは,2002年7月に出荷している。今回の新版では,きょう体を小型化するとともに,マウス型の手のひら静脈認証装置とFeliCaに対応した。Secure Login Boxは,データを相互補完するために2台を1セットとして提供する。価格は3000ユーザーまで管理可能なシステムで79万8000円(税別)。

[発表資料]