写真●ダディ・パルムッター 主席副社長 兼 モビリティー事業本部長
写真●ダディ・パルムッター 主席副社長 兼 モビリティー事業本部長
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 インテルは4月9日に記者会見を開き,ダディ・パルムッター 主席副社長 兼 モビリティー事業本部長が,4月2~3日にかけて中国・上海で開催した開発者会議「Intel Developer Forum(IDF)」でインテルが紹介した内容の概要を説明した。

 インテルは,製造プロセスの縮小とプロセッサーの設計見直しを交互に進める開発方法を「チック-タック戦略」と呼んでいる。2007年末には45nmプロセスのPenryn(ペンリン,開発コード名)を投入。2008年後半にかけて新設計のNehalem(ネハレム,開発コード名)を投入予定であることから,「チック-タック戦略は順調」とパルムッター氏は説明した。Nehalemについては,当初はハイエンドサーバー向けを投入するが「2009年にはローパワーのノートでも使えるようになる」(パルムッター氏)。2009年には,製造プロセス32nm,2011年には22nmのプロセッサーを投入するという。

 ノートパソコンについては,今年6月にWiMAX対応のチップセットを組み合わせたMontevina(モンテヴィーナ,開発コード名)プラットフォームを投入する。WiMAXについては「2008年,2009年が重要な年になる」とし,日本ではKDDI系のモバイルWiMAX事業者UQコミュニケーションズが,2009年初頭に実証実験を実施することを紹介。早期の事業展開に期待を寄せた。

 携帯機器向けCPU「Atom」を搭載した機器については,情報携帯端末のMID(Mobile Internet Device)がIDFなどで発表されたほか,主にインターネット利用を想定した小型ノートNetbookが今年の夏後半に登場するという。