米Cisco Systemsは米国時間2008年4月8日,同社のセキュリティ製品の機能強化を発表した。今回の機能強化は,同社が推進する自己防衛型ネットワーク(Self-Defending Network)をネットワーク・セキュリティ製品から,エンドポイント,アプリケーション,コンテンツにまで拡張するもの。セキュリティとコンプライアンスに対する企業のITリスク管理のニーズへの対応を目的としている。

 今回の発表は,企業のITインフラをマルウエアから保護し,データ損失防止,企業ポリシーや法規制への準拠といったセキュリティ要件への対応を強化するもの。エンドポイントの保護,侵入防止,ネットワーク/アプリケーション・ベースのファイアウオール,セキュリティ監視/分析,一元的なポリシー管理機能のほか,ソフトウエアとハードウエアの強化が発表された。

 具体的には,機能を強化したエンドポイント向け「Security Agent 6.0」,ネットワーク・セキュリティ向け「Intrusion Prevention System 6.1」,セキュリティ管理向け「Security Monitoring Analysis Response System 6.0」と「Security Manager 3.2」を発表した。コンテンツのセキュリティ向けに「Integrated Services Routers」にWebフィルタリング機能を統合し,「Firewall Services Module」をアップグレードしたほか,アプリケーションとコンテンツのセキュリティを強化するために「Web Application Firewall」と音声対応の「IOS Firewall」に新機能を追加した。

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