フランスのAlcatel-Lucentは,米Microsoftと係争中の特許侵害訴訟において,カリフォルニア州サンディエゴ地方裁判所の陪審がMicrosoftに3億6800万ドル以上の支払いを命じたことを,フランスで現地時間4月8日に発表した。

 陪審は,MicrosoftがAlcatel-Lucentのペンを使ったコンピュータ制御に関する特許と,フォーム入力の自動化に関する2つの特許を侵害したと判断した。また陪審は,米Dellに対して,Alcatel-Lucentのペン操作に関する特許を侵害したとして5万1000ドルの支払いを認定した。ただし米メディア(InfoWorld)によると,ビデオ・デコーディングに関する特許の侵害はなかったとの判断を下した。

 MicrosoftとAlcatel-Lucentを巡っては,音声圧縮技術に関する特許侵害訴訟で,昨年Microsoftに15億ドルの支払い命令が下っている(関連記事:音声圧縮技術を巡る特許侵害訴訟,Microsoftに約15億ドルの支払い命令)。しかしその後,地裁が評決を覆すなど(関連記事:MicrosoftとLucentのMP3特許侵害訴訟,地裁がMS不利の評決を覆す),波乱含みの展開が続いている。

 なお同メディアによると,Microsoftは4月22日にAlcatel-Lucentを9件の特許侵害で提訴する予定。

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