富士通は2008年4月8日、同社の代表取締役副社長で、100%子会社の富士通マイクロエレクトロニクスで代表取締役社長を務めていた小野敏彦氏(60)が同日付で退任したと発表した。「小野氏から、一身上の都合により辞任したいという届出があったため」(富士通広報)という。

 富士通マイクロエレクトロニクスは先月21日に本体のLSI部門が分社して誕生したばかり(関連記事)。小野氏は就任後1カ月を待たずに社長職を辞した格好だ。

 富士通本体は先月27日、経営執行役上席常務(当時)の野副州旦(のぞえ・くにあき)氏(60)を次期社長とする人事を発表した。野副氏が社長に就任する6月末までは、後任の代表取締役副社長は置かない方針だ。富士通マイクロエレクトロニクスの社長には、同社の取締役だった岡田晴基氏が昇格した。岡田氏は富士通本体では取締役上席常務を務めており、グループ経営を担当している。