ニワンゴとMTVネットワークスジャパンは2008年4月8日,ニワンゴが運営するWebサイト上で再生される動画に対しリアルタイムでコメントを付けられる「ニコニコ動画(SP1)」の公式動画コーナーにおいて,MTVネットワークスジャパンが権利を保有するMTVネットワークスの国内外のデジタルコンテンツの一部の配信を,同日に開始すると発表した(発表資料)。サービス開始当初に配信するコンテンツには,「ビーバス&バットヘッド」(米MTVの最高視聴率を更新した人気アニメ)など9タイトルで,その後も追加を予定する。

 2008年4月1日には,日本音楽著作権協会(JASRAC)とニワンゴの親会社であるドワンゴとの間で,同協会が管理する楽曲の利用許諾契約を締結していた。MTV Networks Japanは,ニワンゴのコンテンツの権利者への権利保持の姿勢および新しいビジネスモデルの構築への取り組みを評価し,ニコニコ動画を新しい形のメディアとして位置付けたという。今回の取り組みをきっかけにニワンゴとMTV Networks Japanは,新たな形のコンテンツビジネスをより積極的に展開していく考えだ。

 今回の協業についてMTV Networks Japanのピーター・ブラード社長は,「MTVネットワークスは世界と各地のマーケットに対して,マルチプラットフォームのコンテンツを供給する。日本における大手ビデオ共有サービスであるニコニコ動画とのパートナーシップにより,我々の持つ人気のあるコンテンツのいくつかがユーザーからさらにアクセスしやすくなり,それにより双方のリーダーとしての地位がさらに確固たるものとなる」などのコメントを寄せた。