米Nielsenは米国時間2008年4月7日,視聴率調査の米IAG Researchを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収金額は2億2500万ドルで,IAGの全株式を現金で買い取る。今後,独占禁止法関連の審査などを経て,2008年第2四半期中に取引が完了する見通し。

 取引完了後,IAG ResearchはNielsenの100%子会社となり,IAGの経営陣はNielsenに移る。

 IAG Researchはテレビ広告の効果測定およびテレビ/インターネットの視聴率調査を手がけている。大手企業や広告代理店,インターネット事業者,通信事業者,テレビ・ネットワーク,CATV事業者などを顧客に持つ。米American Express,トヨタ自動車,米General Motors,米Ford Motorのほか,米ABC,米CBS,米NBCなどが主要顧客に含まれる。

 Nielsen会長兼CEOのDavid L. Calhoun氏は「今回の買収でNielsenのメディア事業に新たな切り口を加え,幅広い顧客により明確な分析情報を提供できる」と述べている。

 米メディア(New York Times)によれば,近年Nielsenはモバイル・マーケティングの米Telephia,脳波測定技術を持つ米NeuroFocusなどを買収している。

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