写真1●携帯端末「HTC Shift」。独自インタフェース「SnapVUE」では,Windowsを起動せずにメール,カレンダー,天気などの情報を受信できる
写真1●携帯端末「HTC Shift」。独自インタフェース「SnapVUE」では,Windowsを起動せずにメール,カレンダー,天気などの情報を受信できる
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写真2●タッチパネルで操作ができるほか,画面右側にはタッチパッドも搭載している。画面は「Origami Experience 2.0」を表示したところ
写真2●タッチパネルで操作ができるほか,画面右側にはタッチパッドも搭載している。画面は「Origami Experience 2.0」を表示したところ
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写真3●携帯時はキーボードを折りたたんでタブレット型になる
写真3●携帯時はキーボードを折りたたんでタブレット型になる
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 携帯端末メーカー,台湾HTCの日本法人であるHTC Nipponは4月8日,HSDPA(high speed downlink packet access)の通信に対応し,OSにWindows Vista Businessを採用した携帯端末「HTC Shift」を国内投入すると発表した(写真1)。発売は4月中旬以降。価格は16万4800円。

 3.6Mビット/秒のHSDPAに対応。通信時には本体内部にSIMカードを挿入する。対応するSIMカードは,NTTドコモとソフトバンク。イー・モバイルのカードは周波数帯が異なるため使用できない。384kビット/秒のW-CDMA方式にも対応する。このほか,IEEE 802.11b/g対応無線LAN機能やBluetoothの通信機能も備えている。

 タッチパネルで各種の操作ができる。スライド式のキーボードを内蔵し,携帯時はキーボードを折りたたんだタブレット型だが,ノート・パソコンのように画面を立ち上げて使用することもできる(写真2写真3)。画像や動画ファイルを大きなアイコンで表示するWindows Vistaの携帯機器向けインタフェース「Origami Experience 2.0」を付属する。

 独自インタフェースの「SnapVUE」も搭載している。Windows Vistaを起動することなく,メール受信やカレンダーや天気予報などの情報を表示できる。SnapVUEはWindows Mobile上で動作しており,Windows Vistaと比べて起動が早く,消費電力も少ないという。このことから「PCのパワフルさと,スマートフォンの即時性を併せ持つ製品」(ビジネス・ストラテジ&マーケティング本部の田中義昭ディレクター)と位置づけている。

 CPUは,Widows Vistaを動かすための米インテルのA110(動作周波数800MHz)とSnapVUEを動かす米クアルコムのMSM 7200(同400MHz)の2種類を搭載している。

 本体の重量は800g。本体サイズは幅207×奥行き129×高さ25mm。ハード・ディスクは40GB。メモリーは1GB。液晶ディスプレイは7インチで解像度は800×480ドット。リチウムイオンポリマー・バッテリーを搭載しており,Windows Vistaの連続駆動時間は約2時間。SnapVUEの待ち受け時間はExchange Serverを使ったプッシュ型のメール受信を有効にしたときで約53時間。プッシュメールを無効にした場合は約10日間。