アイ・オー・データ機器が開発中の「GV-MVP/HS」
アイ・オー・データ機器が開発中の「GV-MVP/HS」
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ボードの裏側にB-CASカードのスロットがある。基板は2枚構成だが、1スロット幅に収めている
ボードの裏側にB-CASカードのスロットがある。基板は2枚構成だが、1スロット幅に収めている
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 アイ・オー・データ機器は2008年4月8日、パソコンで地上デジタル放送を視聴するためのチューナー「GV-MVP/HS」を開発中であることを正式に表明した。発売時期は明らかにしていないが、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS社)からB-CASカードの支給を受け次第発売する予定。予定価格も公表していないが、2万円前後とみられる(日経パソコン推定)。

 同製品は、デスクトップパソコンのPCI Express x1インタフェースに接続する内蔵ボード型。チューナー回路などを集積したメイン基板と、B-CASカードスロットを備えた基板の2枚を、1スロット分の厚さに収めている。

 同製品をデスクトップパソコンに装着し、別途HDCP対応のグラフィックスボード/ディスプレイを用意することで、地上デジタル放送をハイビジョン画質(最大1440×1080ドット)で視聴できる。

 アナログRGB端子から出力する場合は、解像度が標準画質(VGA相当)になるものの視聴は可能である。対応OSはWindows XP/Vista。外形寸法は幅125×奥行き14×高さ95.3mm。

 新たに開発したテレビ視聴ソフト「mAgic TV Digital」を添付する。アナログ放送用チューナーに添付している視聴ソフト「mAgic TV」の操作体系を踏襲しつつ、地上デジタル放送向けとして電子番組表(EPG)機能を拡張したほか、新たに字幕、データ放送、双方向通信などの各機能を備えた。

 今回の開発表明は、パソコン用の外付け地デジチューナーの単体販売を、放送業界が4月7日に解禁したことを受けたもの。今回の開発表明では1製品だけを公表したものの、「PCIボード型やUSB接続の外付け型も順次発売していく」(アイ・オー・データ機器広報)としている。

 PC Onlineでは、製品の詳細が分かり次第順次続報をお伝えする。