ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の米imeemは米国時間2008年4月7日,デジタル著作権管理(DRM)技術を手がける米SNOCAPを買収したと発表した。

 SNOCAPは,米Napster創設者のShawn Fanning氏が設立した企業。アーティストや音楽レーベルがインターネットで配信される楽曲の著作権を管理できるように,コンテンツ認識プラットフォームと,音楽データを管理する「Digital Registry」データベースを提供している。

 imeemは,ユーザーが投稿した音楽やビデオをほかのユーザーがストリーミング再生できる広告ベースのサービスで,SNOCAPの技術を利用していた。アップロードされた音楽を自動的に認識し,著作権所有者が許可した楽曲のみ,ストリーミング配信する仕組み。著作権料も管理できる。

 SNOCAPは,米Fox Interactive Media(FIM)の「MySpace.com」などで,アーティストがデジタル音楽を直接販売できる「MyStore」サービスを提供しているが,imeemによる買収後も,同サービスをこれまで通り提供する見通し(関連記事:MySpace,ディジタル音楽販売サービスでSNOCAPと提携)。

 imeemは,同社サイトにおけるデジタル音楽のストリーミング配信に関して,大手レーベルと提携し,広告収入をアーティストと共有するというビジネス・モデルを構築している(関連記事:音楽SNSの「imeem」,UMGと提携し音楽やビデオも投稿可能に)。

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