米Microsoftと米Symantecが2年近く争っていたデータ・ストレージ関連の訴訟は,ついに和解に至った。Symantecはこの係争で,Microsoftが同社の特許を侵害したうえ,盗んだ情報をもとに特許まで取ったと主張していた。

 見解の分かれるこうした争議は一般的に,合意内容を事細かに文書化しようとするものだ。ところが,今回はそうしていない。SymantecとMicrosoftは法廷外で示談の道を選び,和解条件を公表しなかった。

 両社の共同声明には「この紛争を友好的に解決できたことを歓迎する。今回の件は,ストレージ・ボリューム管理技術の分野における両社間の技術的な協力関係を再確認し,広げることにもつながった」とある。「和解は,われわれのミッション・クリティカルなストレージ・ソフトウエア技術を利用している多くのユーザーに対し,大きなメリットをもたらす」(両社の声明)。つまり,ユーザーには関係ない話だが,気にかけてくれて感謝している,ということだ。