米Verizon Wirelessは,米連邦通信委員会(FCC)の700MHz帯無線オークションにおける同社の落札総額が93億6000万ドルであることを米国時間2008年4月4日に明らかにした。同社は獲得した無線周波数帯にLTE(long term evolution)対応のネットワークを構築し,次世代無線の革新につながるオープンな開発の取り組みを進めるとしている。

 FCCは,現在テレビ放送に使われているが2009年2月17日のデジタル放送への完全移行に伴って非使用となる698M~806MHzの周波数帯(通称700MHz帯)のオークションを1月24日~3月19日に行った。そのうち62MHz幅を5ブロック(A,B,C,D,E)に分割して競売にかけた(関連記事:FCC,700MHz帯オークションで214社の申込みを承認)。

 Verizonが落札した(関連記事:米国の700MHz帯オークション,注目のCブロックはVerizonが落札)Cブロックは,各種デバイスおよびアプリケーションへのよりオープンなプラットフォームを実装することが義務づけられており,FCCが設定した最低落札価格は46億3785万ドルだった。

 Verizonは全米(アラスカを除く)をカバーするCブロックのほか,AおよびBブロックの国内各市場における102ライセンスを落札した。

 なお,LTEネットワークの立ち上げは2010年を見込んでいる。

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