国際オリンピック委員会(IOC)の調整委員会は,開催まで130日を切った北京オリンピックについて,開催期間のインターネット・アクセスを中国当局が確約したことを明らかにした。「準備は順調に進んでおり,中国政府当局からの協力も強化された」(IOC)。

 IOCの調整委員会と北京オリンピック組織委員会(BOCOG)は,4月1日~3日の第10回会議で協議を終了した。IOC調整委員会会長のHein Verbruggen氏は,BOCOGがインターネットへのアクセス,商標保護,さらなる大気保全のための環境非常事態計画,ライブ放送提供を含むメディア・サービスの実現を明言したとして,「たいへん満足している」と述べた。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,中国政府は,オリンピック開催中に天安門の映像のライブ放送を禁止することや,抗議映像を前もって遮断できるようオリンピックのライブ映像をやや遅らせて放送するといった措置をとる可能性を示唆していた。しかし今回,IOC調整委員会との協議により,BOCOGは最終的にIOCのガイドラインに準拠することを保証した。

 北京オリンピックの開催予定日は8月8日~24日。IOCによれば,約1万500人のスポーツ選手が参加し,約2万のメディアが世界に向けて情報発信することが見込まれる。

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