米Googleは,米Microsoftの電子メール・プログラム「Outlook」のメッセージや連絡先情報を同社インターネット・メール・サービス「Gmail」と同期化するツール「Google Email Uploader」を米国時間2008年4月3日に公開した。対応言語は英語のみで,Apache 2.0ライセンスに基づいて提供する。同社のWebサイトからダウンロードできる。

 Google Email Uploaderは「Windows XP」あるいは「同Vista」搭載パソコンで利用可能。同ツールをインストールすると,パソコン上の電子メール・プログラムがリスト表示されるので,特定のプログラムあるいはすべてを選んでGmailに読み込むことができる。カスタム機能により,読み込む対象のメール・フォルダを指定することも可能。メッセージの送信日,送信者および受信者,フォルダ構成など,Outlookに保存されているさまざまな情報をそのまま維持できる。

 OutlookおよびOutlook Expressのほか,米Mozillaの「Thunderbird」との同期にも対応する。

 なお,Google Email Uploaderを利用するには,Googleのオンライン・アプリケーション・サービス「Google Apps」(Standard/Premier/Education/Team/Partnerエディション)のアカウントを所有している必要がある。

 ちなみに,米Cemaphore SystemsがOutlookとGmailの間でメール/カレンダ/アドレス帳を同期できるサービス「MailShadow for Google Apps(MailShadowG)」を3月26日に発表している。数カ月で月額制のSaaS型サービスとして開始する予定(関連記事:Exchange/OutlookとGmailを同期する月額制SaaS「MailShadowG」,Cemaphoreが提供へ)。

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