米Microsoftは2008年4月1日(米国時間),検索サービス「Live Search」のモバイル版に新機能を追加し,音声入力機能などを組み込むと発表した。この音声入力機能が同社の「Windows Mobile」を搭載する機器だけでなく,カナダResearch in Motion(RIM)の「Blackberry」端末でも利用できると知れば,恐らく驚くだろう。同社は,この発表をネバダ州ラスベガスで開催されたCITA Wireless 2008の基調講演で行った(関連記事:Microsoft,モバイルOSの最新版「Windows Mobile 6.1」と新「IE Mobile」を発表)。

 Microsoftの関係者は筆者に「当社は音声分野に様々な投資を行ってきた。音声技術は,検索サービスや車載機器,ゲーム,新たなモバイル・アプリケーションでユーザーの操作性を改善できる」と述べた。「例えば,2007年に米Sprint NextelおよびWindows Mobile向けLive Search音声検索,地域情報案内サービス『Live Search 411』,買収した米Tellme Networksの音声ポータル,米Ford Motor と共同開発した車載システム『Ford Sync』で,モバイルおよび自動車向けの音声サービスを拡充した。いずれのサービスも,音声技術がどれほど日々の生活から負担を取り除き,移動中に実行したいことを容易に行えるようにするかを,率先して示している」(Microsoftの関係者)。

 Microsoftは,Windows Mobileスマートフォンやその他プラットフォーム搭載デバイス向けLive Searchの新版を今春リリースするという。新版は,これまでよりWindows Mobile端末,ユーザーがパソコンで作ったコンテンツ,Web検索機能との結びつきを強める。音声入力機能だけでなく,アドレス帳の情報を地図上に配置する機能や「Virtual Earth」の地図をコレクションする機能が加わり,Web検索を統合し,4日分の天気予報を調べられるようにする。

 Blackberryについては,Live Searchのモバイル版に音声入力機能を追加する。Microsoftによると,Blackberryユーザーは要求を口にするだけで,会社やレストランの場所を見つけてルートを検索し,インタラクティブな地図上にすべての情報を表示できるようになるという。