足利銀行は2008年4月4日、NTTデータが地銀向けに提供するシステム共同化サービス「地銀共同センター」に参加することを発表した。ITコストの削減とシステム修整スピードの向上を目指す。移行時期は、現行システムの更改時期である2011年の見込み。

 足利銀は現在、日本IBM製メインフレームで勘定系システムを動かしている。2003年4月には、三菱東京UFJ銀行(当時東京三菱銀行)と日本IBMが主導する共同化陣営への参加を表明していた。だが、同年11月に経営破綻し、その後一時国有化されたことを受け、この決定を凍結していた。

 このほど、経営再建を目指す足利銀の譲渡先が野村ホールディングス傘下の投資会社を中心とする野村グループに決まったこともあり、従来とは異なる経営判断を下した格好となった。

 NTTデータの地銀共同センターへの参加行は、足利銀で13行目。地銀向けの共同システムでは最大陣営だ。地銀共同センターは、中核の勘定系に同社製パッケージ「BeSTA」を採用。動作プラットフォームは日立製作所製メインフレームである。