米Googleは,同社が買収した米DoubleClickの一部事業を売却する方針を,米国時間2008年4月2日に同社公式ブログへの投稿記事で明らかにした。DoubleClick事業統合担当ディレクタのTom Phillips氏によると,同社は3月11日にDoubleClick買収手続きを完了(関連記事:Google,ECの承認を受けDoubleClick買収を完了)して以来,両社製品および事業部門の統合計画を検討していた。その結果,DoubleClickのマーケティング部門Performicsをアフィリエイト・マーケティングと検索マーケティングに分割し,後者を他社に売却することを決定した。

 同氏は,「検索と広告において客観性を維持することが,当社の使命にとって重要であり,ユーザーが当社に望む信頼の中核となる。Performicsの検索マーケティング事業を分離することで,当社は客観的でありつづけ,同事業は今後成長と革新を継続することになるだろう」と述べた。

 売却先は未定だが,すでに複数のパートナ企業から打診を受けているという。同事業は売却先が決まるまで,個別事業として運営する。

 アフィリエイト・マーケティング事業はGoogleの既存部門に統合し,アフィリエイト・プログラム関連事業の強化を図る。

 なお,米メディア各社(New York TimesCNETInfoWorldなど)は,Googleが統合計画の遂行にともない,DoubleClickの米国拠点を対象に約300人を解雇する予定だと報じている。

[Phillips氏のブログ投稿記事]