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 日本アドバタイザーズ協会のWeb広告研究会が発表した調査結果によると、2007年9月時点でSNSや動画共有サイトなど個人が情報発信できる「消費者メディア(CGM)」サイトへのパソコンからの訪問者数は3783万人で、インターネット利用者の81.2%がCGMサイトを利用している。2006年9月からは7%の成長で、2005―2006年にかけての19%増と比較すると伸び率は若干減速した。カテゴリー別では、「個人ホームページ」や「掲示板」が横ばいや減少傾向にある一方、「動画(共有系)」「Q&Aコミュニティ」の利用者が大幅に増加している。

 全体のページビューは、2007年3月をピークに減少傾向にある。これはページビューに大きく影響する「個人ホームページ」「掲示板」「SNS」がやや減少傾向にあるため。このうち個人ホームページと掲示板については、平均訪問回数、平均利用時間の数値からみても勢いがなくなってきていると同研究会は分析する。またSNSについては、最大手のmixiなどでユーザーのアクセス手段がパソコンから携帯電話へ移行していることがページビュー減少の一因と考えられるという。

 「動画(共有系)」と「Q&Aコミュニティ」はページビューでも著しい成長を見せており、特にYouTube、ニコニコ動画をはじめとする動画共有サイトは利用者数、ページビューに加え、訪問回数、利用時間のいずれも増加している。「ブログ」については、利用者は増加しているもののページビュー、訪問回数、利用時間は横ばいとなっており、成長から安定傾向に変化していると考えられる。

 利用者の年代別に見ると、「SNS」や「動画(共有系)」は10―20歳台、「口コミ情報サイト」や「動画(配信系)」では30歳以上の利用が多くなっている。口コミ情報サイトは若年層の利用が極め少ない。

 CGMサイトへはYahoo!Japan、Wikipedia、Google、YouTubeなどの検索結果から訪問するケースが大半で、特にブログへの訪問はYahoo!Japan検索からが50%、Google検索からが22%と圧倒的に多くなっている。

 調査はWeb広告研究会消費者メディア研究ワーキンググループが、ネットレイティングスのNielesen Onlineの「家庭からのインターネット接続視聴率データ」を元に集計し、2006年9月以降4回の調査結果を比較した。家庭のパソコンからのアクセスを対象としている。

■関連情報
・日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会のWebサイト http://www.wab.ne.jp/