米マイクロソフトは2008年4月1日(米国時間)、ISO(国際標準化機構)/IEC(国際電気標準会議)で審議されていた文書ファイル形式「Office Open XML」が、標準として承認されたと発表した。Office Open XMLは、「2007 Office system」が標準のファイル形式として採用したフォーマットである。2008年4月2日には、ISO/IECからも同様の発表がなされた。

 マイクロソフトは、Office Open XMLの標準化に力を注いできた。既に、情報通信分野の国際標準化団体ECMA Internationalでは標準と認められている。ISO/IECにおいても同様の活動を行ってきたが、2007年9月の投票では承認に必要な賛成票が得られなかった。

 一方、Office Open XMLの対抗馬とされる「OpenDocument Format」(米サン・マイクロシステムズなどが推進)は、2006年にISO標準として認められていた。

 マイクロソフトによれば、票を投じた各国の代表団体のうち、86%が標準化を支持。承認に必要な75%を上回った。全会議に出席する義務を負い、有効票を投じたメンバー(Pメンバーと呼ぶ)を見ても、75%が標準化に賛成した。このメンバーにおいて必要な賛成票の割合は66.7%であるため、標準として承認されたことになる。