凸版印刷が開発したおサイフケータイ用リーダー・ライターと電子POPを組み合わせた店頭販促システム
凸版印刷が開発したおサイフケータイ用リーダー・ライターと電子POPを組み合わせた店頭販促システム
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 凸版印刷は、おサイフケータイ用リーダー・ライターと電子POPを組み合わせた店頭販促システムを開発し、KDDIとともに都内で実証実験を行っている。家電量販店と「auショップ」の店頭に液晶画面(LCD)一体型の映像再生機(電子POP)を設置し、おサイフケータイ利用者に対する販促ツールとしての有効性を検証する。

 テレビCMなどの映像を店頭で流し、通常のPOPよりも高い集客/商品訴求効果を狙う。また、おサイフケータイにキャンペーンWebサイトのURLを表示し、来店者のサイトアクセスを促す。URLは来店者がおサイフケータイを電子POPにかざすだけで得られるため、QRコードを読み込むような手間がかからない。

 誘導先のWebサイトでは、ポイント付与、キャンペーン応募促進、関連情報の提供、商品販売などのサービスを提供できる。おサイフケータイの個別IDや店舗ごとのアクセス数を集計し、会員情報などと紐付けすれば、顧客管理やマーケティング用データとしての活用も可能。

 実験は「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」「ビックカメラ新宿西口店」「auショップ渋谷」で実施中。凸版印刷は店舗、時間帯、キャリアごとのアクセス数を調べ、今後の製品/サービス開発などに役立てたい考え。

 おサイフケータイは、ソニーの非接触式ICカード技術「FeliCa」に対応した携帯電話の総称。電子マネーや認証サービスといった機能が実現可能で、リーダー・ライターにかざすとデータのやり取りなどが行える。2007年度末には普及台数が約5000万台になる見通し。

■関連情報
・凸版印刷のWebサイト http://www.toppan.co.jp/
・KDDIのWebサイト http://www.kddi.com/