表1 料率(ベーシック仕様)
表1 料率(ベーシック仕様)
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表2 料率(オプションを含む)
表2 料率(オプションを含む)
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表3 早期製品化に対する割引率
表3 早期製品化に対する割引率
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表4 最大額
表4 最大額
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 特許プールの管理会社であるイタリアSISVELは,DVB-H端末の特許料を発表した(発表資料)。基本仕様では1台当たりの0.6ユーロ以下(1ユーロは160円弱)となる。DVB-Hは,欧州におけるデジタルテレビの標準化団体であるDVB(Digital Video Broadcasting)が策定した携帯端末向け地上デジタル放送の仕様である。パテントプールには,仏France Telecom,韓国LG Electronics,フィンランドNokia,韓国Samsung Electronics,TB Invent,仏TDFなどが参画しており,料率で合意した。

 発表によると,DVB-Hのベーシックな仕様(Non-hierarchical)に基づく端末の場合は,100万台までで0.6ユーロ,100万台~200万台が0.5ユーロなどとなっており,1200万台以上では0.2ユーロとなる(表1)。オプションも加えた仕様(hierarchical)では,100万台までで0.7ユーロなどである(表2)。早期の端末製品化を推進するため,2008年~2011年まで,割引料金が設定されている(表3)。

 さらに,多数の端末を出荷した場合の最大の支払額も設定した。2009年は100万ユーロ,2010年は300万ユーロなどである(表4)。