ソフォスは2008年4月1日,企業向けの統合セキュリティ・ソフトウエアの新版「Sophos Endpoint Security and Cotrol 8.0」を発表した。4月15日より販売を開始する。

 今回の製品では,ウイルス/スパイウエア対策,未知ウイルス検知機能,パーソナル・ファイアウォールに加えて,新たに検疫ネットワーク機能を統合した。検疫ネットワークは,パソコンの状態を検査し,ポリシーに違反している場合は,ネットワークから排除し,問題がない状態にしてからネットワークに再接続させる機能。例えば,ウイルス対策ソフトのパターン・ファイルが1週間前のものだったり,Windows自動更新の設定が切られている場合,パターン・ファイルのアップデートやWindowsの自動更新の設定をオンにしてから接続させる。

 検疫ネットワークとしての機能には制限がある。具体的には,OSに最新のパッチが適用されているかの検査や,OSが標準搭載するアプリケーション以外の検査,グループごとに異なるポリシーでの運用,などの機能は持たない。こうした機能を利用するには,ソフォスが別途用意する「Sophos NAC Advanced」を導入する必要がある。

 検疫ネットワークで必要なパソコンのネットワークへの接続制御は,パソコン側で動作するエージェント・ソフトウエアに任せるか,Windows 2003 Serverなどが備えるMicrosoft DHCPと連携することで実施する。

 価格は100ユーザー,1年契約の場合で,1ユーザー当たり5200円(税別)。