米Appleがデスクトップ・パソコン「iMac」の新製品のマーケティングにおいて,ディスプレイ性能を過度に誇張したとして,米国時間2008年3月31日にカリフォルニア州北部の連邦地方裁判所で集団訴訟が起こされた。

 原告側の弁護士事務所Kabateck Brown Kellnerによると,Appleは新型20インチiMacのモニターが従来機種より劣ることを明かさず販売したほか,数百万色を表示可能と虚偽の宣伝を行ったという。

 Appleは20インチおよび24インチiMacのモニターが数百万色の表示に対応すると説明していた。新型24インチiMacと従来モデルの20インチiMacでは実際に1677万7216色表示だったが,新型20インチiMacは26万2144色表示だった。

 さらに同社は20インチiMacと24インチiMacのモニターが置き換え可能であるかのように記述しているが,実は異なる技術を使っており,24インチiMacが8ビットのIPS液晶であるのに対し,20インチiMacは6ビットのTN液晶で「このタイプでは最も廉価なもの」(Kabateck Brown Kellner)だった。

 Kabateck Brown Kellnerマネージング・パートナのBrian Kabateck氏は,「Appleは,機能が劣る新製品を,機能が向上した新製品だと消費者に思いこませて買わせようとしている。Appleに欺かれた消費者を救済すると同時に,将来Appleが真実を伝えていくことを確認したい」と述べた。

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