携帯電話向けLinuxの開発推進団体LiMo Foundationは英国時間2008年3月31日,携帯電話向けLinuxベースのソフトウエア・プラットフォーム「LiMo Platform Release 1」を公開した。同団体は,2008年内に同プラットフォームを採用する参照デバイスとパイロット・デバイスが登場するものと見込んでいる。

 LiMo Platformは,ハードウエアに依存しないオープンな携帯電話機向けプラットフォームの提供を目的としたもの。Release 1は,LiMoの設立メンバーである米Motorola,NEC,NTTドコモ,パナソニックモバイルコミュニケーションズ,韓国Samsung Electronics,英Vodafoneが共同で開発しており,採用する技術は商用製品に導入された実証済みのものだという。

 現在Release 2の仕様策定が進められており,2008年終わりごろに完成する見通しだという。

 サードパーティの開発者はLiMoのAPIをLiMoのWebサイトから入手してLiMo Platform向けのアプリケーションを開発できる。ミドルウエア・コンポーネントは,CまたはC++言語で実装する。2008年下半期には,Java動作環境向けソフトウエア開発キットなどが公開される予定という。

 LiMo Foundationは同日,米Texas Instruments(TI)が新たにコアメンバーとして加入したと発表した。TIは,同団体にコアメンバーとして参加する最初の半導体メーカーとなる。

発表資料(1)
発表資料(2)

■変更履歴
記事掲載当初,Release 2仕様の完成見込み時期を「2008年下旬」としていましたが,正しくは「2008年終わりごろ」です。訂正してお詫びします。[2008/08/05 11:06]